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公明党


12月定例会 一般質問

経済対策について

(質問要旨)

経済対策に関し、次の諸点について、知事の所見を伺いたい。

(1)本府では、京都縦貫道路の全線開通が後押しとなるなど、景気循環の上昇期を迎え ダイナミズムの条件が整ってきた中、景気回復がまだら模様と言われる本府にとっては、緊急 的なものではなく、細部に行き届く本格的な経済対策が必要と考える。ものづくりにおけるエ コノミックガーデニングによる新産業育成や中小企業の販売促進支援への体制強化、伝統 産業への抜本的支援へのあり方などを含め、本府の本格的な経済対策についてどのように 考えているのか。

(2)景気上昇期の制度融資に関し、次の諸点について、所見を伺いたい。
 
1.本府の制度融資については、京都市との協調による借換融資、再生融資や小規 模企業を対象にした無担保・無保証人の融資など、ほぼ整備され尽くした感があるが、 年末や企業決算の多い来年3月を控え、資金需要が見込まれる中、更なる制度融資 の活用や、仕掛品や技術力まで担保に等しい評価を行うなど、これまで以上に柔軟性 を持ち合わせた制度の導入が必要と考えるがどうか。
 
2.例えば、製造業でまとめて資材を購入した場合に、特定の月だけ支払手形の決済が 極端に多くなることがあるなど、景気の上昇期ならではの資金不足が懸念されるが、そう した資金不足の場合に制度融資と銀行のブロパー融資の不均等返済を、借主が選択 できるような柔軟な仕組みが必要と考えるがどうか。

(答弁)

村井議員の御質問にお答えいたします。経済対策についてでありますが、現在の経済の 状況につきましては村井議員の御指摘のとおりではないかと思っているところで、問題は、 そうした施策を単に状況をとらえていくのではなくて、能動的にどうやってさらに京都府にとって 効果的にしていくかということだと思います。そしてそうした視点というのはお話にありましたとお り、超長期的なもの、中期的なもの、短期的なもの、それぞれの事象において必要であると 思っています。今年、京都縦貫自動車道が開通いたしました。34年の歳月をかけました。 それは同時に舞鶴港の私共の開発であり、南部では学研都市の開発と結びついて、それが ダイナミズムとなって跳ね返ってくる、まさに長期的な視点に立つての京都の大きな構造的な 改革というものが一つの段階を迎えたのではないかと思っています。

こうした段階において私たちは今度は中期的な問題として、産業の構造変化であるとか新 たな産業の展開というものを行っていかなければなりません。これは医療・健康・福祉分野 をはじめとした成長が期待できる市場で芽が出てきた企業、こうした分野においてはチャレン ジする企業をエコノミツク・ガーデニングで更に伸ばしていかなければなりません。また外国人 観光客がこうしたダイナミズムを背景に急激に増えていることに合った形での設備投資や新た な観光の基盤を作り上げていかなければなりません。さらにはこれからのTPP等も含め、好調 な輸出型産業を、どうやって市場開拓にチャレンジする中小企業を応援していくのかといった 観点も重要と考えています。

同時に最も重要な経済対策として忘れてはいけないのが人づくり対策であります。人なくして いかなる経済対策もない、という点では、私たちは若者の就職支援について条例を設け、そし て中小企業の応援条例に基づいて大学卒業後の府外への人材流出をできる限り抑止し、 中小企業に対するOJTの中で人材のU I Jターンも図っていくという施策を講じるなど、時代 の変化を踏まえた施策を積み上げて行きたいと考えているところであります。

これからまさに大きな変化、ダイナミズムの時代とおっしゃいましたけれども、いろいろなものが できあがってきた時代でありますので、これからこそ京都府の経済対策の真価が問われる、 そういう思いでこれからも一生懸命取り組んでいきたいと考えています。

次に制度融資についででありますが、金融緩和による飽和感が強まり、低金利が進む中で、 制度融資の金利と信用保証料を含めた負担感が次第に大きくなってまいりまして、これは大 幅に変えていかなければいけないということで、今年度から金利等の引き下げ、国の不況業 種に限定しない借換制度を創設するなど、本来の役割であるセーフテイネット機能を基本に より利用しやすいものと、大幅な見直しを行ったところであります。

また、こうしたセーフテイネット機能の充実とともに、中小企業応援隊による伴走支援により、 ようやく芽を出し始めた企業を、一層伸ばしていく、攻めの資金供給と申しますか、そうしたも のについても、ブランド力やノウハウを適切に評l価しながら、重要な課題として今取り組んで いるところでございます。このため、中小企業応援隊が継続的な経営支援を行うことを前提に 保証料の割引を行う「応援隊サポート制度Jや、企業の強みを見える化する「知恵の経営」 認証制度などにより、経営支援の内容や事業価値を適切に評価し、融資を行う仕組みを 作ってれるところでありますし、これからはそれをグループ化する、交流化していく中で更に大き な形の制度融資の仕組みというものも考えていきたいというふうに思っているところであります。

また、不均等返済についてでありますけれども、制度融資におきましては、中小企業が資金 ショートをおこさないように、短期のタームの中でどんと出るときがありますから、短期のつなぎ 資金としての利用ですとか、不均等返済や一括返済、借換などにも柔軟に対応しているとこ ろでありますけれども、特に再生支援資金では、企業の再生計画の進捗や、返済能力等を 踏まえて返済条件を柔軟に設定しているということが、全国トップの実績につながっているとい うふうに考えております。引き続き、景気変動等を踏まえ、中小企業の経営安定やステップア ップなどの個々のニーズに応じ、きめ細かな資金支援ができるように、「金融支援連携協議会」 などの場も活用し、実情についてしっかりと現場の声も聞きながら、今後とも、中小企業が必 要とするときに必要な資金の融資が受けられるように、取り組んでまいりたいと考えております。

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入札制度と業者育成について

(質問要旨)

入札制度と業者育成に関し、次の諸点について、所見を伺いたい。

(1)一般競争入札、指名競争入札、随意契約の3通りの契約方式には、それぞれに長所と 短所があり、本府においては、談合防止と適正価格を重視する立場から一般競争入札を推 進してきたが、その効果をどのように評価しているのか。また、この方式が地元企業に与えた影 響をどのように考えているのか。(総務部長)

(2)指名競争入札及び随意契約にも長所があるものの、近年は短所ばかりが強調され過ぎた 面があると考えるが、本府においては、現時点で、この2つの方式についてどのように考えているのか。 (総務部長)

(3)総合評価競争入札制度に関し、次の諸点について、所見を伺いたい。(建設交通局長)

1.総合評価競争入札制度は、価格に加え、工事の品質確保など、長期的に府民の 安心・安全につながるような点を総合的に評価するものであり、地域の建設業者の育成 につながる取組である。この制度は、価格以外の要素をどのように評価するかがポイントで あり、加算点内容等を学識経験者の意見聴取の上で決定するなど、公平性を担保してい るが、その実施状況についてはどうか。また、価格以外の評価項目での効果、特に地域力向 上のための業者育成などにおいて、どのような効果が現れてきているのか。

2.価格以外の要素の評価において、もっと地元優先の加算点数があっても良いと考えるが、 現状と今後の方向性はどうか。

(答弁骨子)

入札制度についてでございますが、まず、法令上の位置づけから申し上げますと、入札制度に 関しましては、地方自治法上、地方公共団体の契約は、一般競争入札が原則でありまして、 例外として政令で定める場合に限って、指名競争入札や随意契約が認められているという仕組 みでございます。このうち、指名競争入札につきましては、契約の性質文は目的が一般競争に 適さない時や、競争参加者が少数であって、一般競争入札に付する必要がない時、或いは一 般競争入札に付することが不利と認められる時、この3つの場合に実施するとされております。 また、随意契約につきましては、予定価格が一定の金額を越えない時や契約の性質が競争入 札に適さない時などに、行うことができるとされております。

次に、京都府におきます制度への運用についてでございますけれども、建設工事に関して、 他府県の問題があった事例等、教訓としまして、入札制度全体の見直しを行い、平成19年度 から地方自治法の規定の主旨に立ち戻りまして、できる限り一般競争入札とするという方針を徹 底いたしまして、予定価格1千万円未満の案件は、原則、指名競争入札としたところでござい ます。この結果、契約の透明性を高めることができたところでございますが、一方で、過度な競争 によりますダンピングでありますとか、或いは低価格入札などによりまして、関係する企業の経営が 厳しくなるといった新たな課題も生じたというところでございます。このため、平成24年度に京都府の 公契約大綱を定めまして

1.最低制限価格及び低入札調査基準価格の見直し
2.予定価格の事後公表の試行
3.総合評価競争入札の拡充

などの入札制度の改革に取り組むこととしたところでございます。

今後とも大綱に基づきまして、ダンピングの是正、府内企業への発注の徹底、府内の優良企業の 育成といった対策を講じつつ、それぞれの入札制度のメリットを活かすことによりまして、公平性・ 透明性を確保しつつ、地域経済の活性化にも繋げるなど、公契約に関する一層の適正化、 府民満足の向上・最大化に繋げてまいりたいとこのように考えております。

総合評価方式についてでございますけれども、1千万円以上の工事を対象にいたしまして、長大 橋の下部工などの品質管理がより重要となる工事、通学路や住宅地周辺で行う道路拡幅工事 など安全管理に、より配慮を求める工事などを選定いたしまして、平成18年12月から実施してお ります。平成19年度は22件であったものを、平成26年度は京都府の建設工事の入札全体の 約2割にあたる251件まで増やしてきたところでございます。総合評価入札では、26年度の工事 完成時の成績評定点が、平均76、. 2点と全体の74. 7点を1. 5ポイント上回っておりまし て、総合評価においては優良工事施工者表彰の受賞歴などの評価が、より品質の高い施工を 目指すインセンティブとして機能し、企業の技術力の向上に寄与しているものと考えております。

また、地元発注についてでございますけ・れども、平成26年度に発注した土木工事でみますと、 災害復旧や指名競争入札による小規模工事などほぼ半数の工事は土木事務所管内の企業 を対象に発注しております。残る規模の大きな工事につきましては、基本的に複数の土木事務所 を対象に広域的な発注としているところでございます。この広域的な発注の内、総合評価方式を 採用している工事につきましては、発注土木事務所管内の企業が受注した割合は88%と、価格 のみによる一般競争入札の81%より7ポイント高くなっております。これは、地域維持業務や除雪 の実績などを評価に加え、地域への貢献度を重視していることが、より地元企業の受注に繋がった のではないかと考えているところでございます。

公契約大綱のもと、橋梁上部工などの府内企業では施工できない工事を除きまして、府内企 業でできることは100%府内企業で行うということを基本に発注しているところでございますけれど も、工事量は発注土木事務所ごとにばらつくという面もございまして、議員御指摘の提案につき ましては、競争性と地元企業育成のバランスに配慮しつつ、関係業界の御意見もお聞きしなが ら、入札契約制度について検討していきたいと考えているところでございます。

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府南部の観光接興について

(質問要旨)

府南部の観光振興について、従来の京都観光とは異なった客層を誘客するためには、 様々なストーリーの「重なり」が重要であり、例えば、文学の視点として万葉集の柿本 人麻呂の歌、考古学の視点として前方後円墳、産業の視点として関西学研都市など の産業観光施設に着目し、それぞれに観光誘客向けのストーリーの「重なり」を増す取 組の強化を望むが、所見を伺いたい。(商工労働観光部長)

(答弁)

京都府南部地域の観光振興についてでありますが、南部地域は、平安京が造営される以前、 恭仁京や長岡京が設置されるとともに、笠置寺や蟹満寺のように飛鳥時代からの古剃や、平 等院に代表される平安時代からの寺院が立地するなど、古くからの歴史に彩られた観光資源 が非常に豊富なエリアであります。

しかしながら、これらの観光資源は各市町村に点在しており、一方、パス等の二次交通が十分 ではなく、周遊性に乏しいため、地域内での滞在時間が短く、結果的に観光消費に結びつきに くいことが課題となっています。

京都府では、こうした課題に対応するとともに、地域全体でとりまとめて、それぞれの優れた観光 資源を連携することができる仕組みとして「お茶」をキーワードに地域を大きくくくり、各市町村や 地域の事業者などとともに、「お茶の京都」の取組を推進しているところであます。

そうした視点に立って、例えば昨年度にはパス事業者と連携し、こうレた南山城の古寺を巡る定 期観光パスを運行したところ、大変好評であり、広域観光に対するニーズが明らかになったところ です。議員から、ただいま大変詳しく、具体的で示唆に富んだご提案をいただき、本当に感謝申 し上げます。

ご指摘の万葉集をはじめとする古典文学、古墳、産業観光施設などを生かしていくためには、 より広域で取り組むことが必要で、それによって効果が高められるテーマでありますことから、今年 、奈良県が関西広域連合に加盟したことも契機として、広域観光周遊ルート「美の伝説」も活 用いたしまして、近隣府県とも連携して、奈良方面からのアプローチを促進するとともに、交通事 業者等とも連携しながら、地域内の周遊性を高めてまいります。

さらに、29年の「お茶の京都」のターゲットイヤーも視野に入れながら、地域内の資源を生かし、 ストーリー性を持った観光ルートの開発・充実を図り、観光消費の拡大と地域の振興につなげて まいります。

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